アトピー性皮膚炎の特徴
アトピー性皮膚炎の患者さんは皮膚のバリア機能が低下しており、さまざまな刺激に皮膚が反応して炎症が生じます。皮膚から水分が失われやすいため、乾燥肌の患者さんが多いこともアトピー性皮膚炎の特徴。また、年齢によっても症状の現れ方は異なります。
アトピー性皮膚炎の素因
アトピー性皮膚炎にかかる明確な原因はまだ分かっていませんが、遺伝的な素因は大きいと言われています。家族にぜん息やアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎等の症状がある場合、アトピー性皮膚炎になる確率は高いでしょう。
アトピー性皮膚炎の治療
未だ医学的な原因が分かっていないため、治療では症状を抑える薬物治療が一般的です。塗り薬や飲み薬を処方することで、皮膚の炎症を抑え、赤みやかゆみを和らげることができます。ただし、薬では根本的な治療には至らないため、良くなったり悪くなったりといった状態を繰り返します。
自分でできる3つの予防法
基本的な予防法
アトピー性皮膚炎を発症しやすい人は、生まれつき乾燥しやすかったり、炎症を起こしやすかったりなど、肌が弱い傾向にあります。以下の3つのことに注意して、肌を守りましょう。
肌を乾燥させない
肌が乾燥すると、バリア機能が低下し外部からの刺激などでアトピー性皮膚炎が悪化してしまいます。日常的に保湿クリームや加湿器で肌のうるおいを守りましょう。
肌を清潔に保つ
汗や汚れも放置すると皮膚の刺激になります。シャワーを浴びたり、柔らかいタオルなどでこまめに拭き取りましょう。また、汗をかいたら着替えるなどの対策も必要です。
肌に刺激を与えない
肌を清潔に保つことは大切ですが、刺激の強い洗浄料を使ったり、ゴシゴシこすらないように気を付けましょう。刺激を与えることで、肌の必要な潤いが失われ、アトピー性皮膚炎を発症しやすくなります。直接肌に触れるタオルや衣類は出来るだけ手触りのよい柔らかいものを使用しましょう。
おわりに
アトピー性皮膚炎は治らないと思っている人も多いですよね。医学的にはまだ原因は解明されていませんが、昨今では、規則正しい生活習慣や体内の毒素を排出することで症状が和らぐと言われています。諦めず、基本的な予防やさまざまは対処法などで肌を守っていきましょう。